立体のモデルを作ると、図面や絵よりも宇宙空間をより分かりやすく感じることができると思います。上手にモデルができたら、ぜひ、手に持って動かしてみて、自分がいる地球と太陽や惑星の位置関係などを調べてみてください。
2003年の惑星の位置図は、「天文年間2003年版」(藤井旭・誠文堂新光社)が参考になります。
OHPフィルムや黄道12星座のコピーは入手が困難と思います。欲しい人は、「つくったひと」に載っている宛先へ問い合わせてください。
ミニ太陽系モデルのセットと観察方法
毎月1日に、モデルを新しい位置にセットすると、自分の今いるところがどこなのか、よくわかってきます。
惑星の位置図の中で、数字が3であれば、そこは3月1日の位置を示しています。水星から火星を手で移動して今日の位置においてみましょう。
そのとき、内側の惑星ほど早く移動するようすを観察しましょう。
モデルを手に持って、地球上の自分のいる位置から惑星を見ると、星座のどのへんにあるのかわかってきます。 また、天の川を水平にし、いて座の方向を見ると、その先約2万kmのところに銀河系の中心があることになります。
太陽系全体が、その銀河系の中心の周りを、黄道面を約60°にかたむけながら、高速で運動していることもわかってきます。
地球と太陽の動き
地球から見た太陽の動きは、春分の日の3月21日から始めます。このとき、太陽はうお座の春分点の方向に見えます。その後、地球が1ヶ月約30°移動すると、太陽はおひつじ座の方向に見えます。このことから、太陽はおうし座、ふたご座と、黄道12星座の上を移動していくことがわかります。
またこれは、「天動説」という考えかたの説明にもなります。さらに、地球が太陽のまわりを移動していますので、「地動説」という考えかたになっとくすることもできます。
地球は常に一定方向を向いて自転しており、その向きは400光年も遠くにある北極星の方向であることを思いうかべて利用すると、正座や惑星の見える方向もよりくわしくわかってくるでしょう。
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