空気でふくらませたビーチボールは現代の地球を、二酸化炭素でふくらませたビーチボールは、二酸化炭素が増加してしまった状態の地球を表しています。
このビーチボールに白熱灯(太陽のやくわりをしたもの)を当てると、二酸化炭素の入ったほうが温まりやすいことがわかります。
室内で電球を使うのではなく、屋外で本当の太陽の下で実験すると、温度差がより大きくなりわかりやすくできます。
「地球温暖化」とは
地球温暖化とは生物(人間)の活動が活発になるにつれ「温室効果ガス」が大気中に多量に放出され、地球の大気の温度が上昇することをいいます。この「温室効果ガス」には二酸化炭素やメタン、亜酸化窒素、フロンなど元素が3個以上の化合物があげられるそうです。
「温室効果ガス」は、太陽からの光のエネルギーが、地球の地表まで届き、その後、赤外線となって宇宙に放出されるのを、適度に防ぐ働きがあります。そのおかげで、地球は適温に保たれているのです。地球の大気そのものの平均気温は15度前後ですが、「温室効果ガス」がなくなると気温は20度以上下がり、地球にはほとんどの生命が存在できなくなります。
ところが、「温室効果ガス」が増えすぎると、こんどは宇宙に放出されるはずの赤外線が宇宙に出られなくなり、地球全体の気温が上昇することになります。これが、「地球温暖化」です。
地球の気温が上昇すると、永久氷土や南極の氷がとけて、そのぶん海の水の量が増えて海面が上昇します。そしてひどい場合は海の中に沈んでしまう島もあります。また異常気象を引き起こし、自然体系にも影響をあたえ、動物が絶滅したり、農作物がとれなくなってしまったりしてしまうと考えられます。
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