エネルギーと地球環境を考える/東京電力株式会社 技術開発研究所

分野:エネルギー、環境

電気は今日の生活に欠かせない必需品です。水力、火力、原子力などの各発電所で発電した電気は、送電線や配電線を通して運ばれ、工場や家庭などで動力や光、熱などのエネルギーに変換し利用されます。
東京電力では、限りある資源をできる限り長く使えるように、効率的に電力を発電、送電し、利用する技術の研究を進めるとともに地球環境保全や資源循環型社会の構築に向けた研究に取り組んでいます。
今回のサイエンスキャンプでは、森林のCO2吸収や、廃棄物からの燃料抽出など、エネルギー・環境問題から、設備を見極めるための金属観察まで、電力会社で取り組んでいる技術を学び、理解を深めていただきます。

会期

2007年3月27日(火)13:30~3月29日(木)14:00 2泊3日

募集人数

10名

会場

東京電力株式会社 技術開発研究所
神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4-1
(JR「東京駅」より約30分。JR東海道本線「川崎駅」下車バス約10分。またはJR南武線「尻手駅」下車徒歩約20分)
URL:http://www.tepco.co.jp
宿泊場所:ホテルメッツ川崎(予定)

キャンプの実習内容(予定)

(1)講義「エネルギーと地球環境」
温暖化対策技術・政策評価や温暖化の影響評価、ヒートアイランド対策技術の評価に取り組んでいる地球環境技術グループで、エネルギー・環境問題をテーマとしてエネルギー利用と森林のCO2吸収の関係などを学んでいただきます。
(2)バイオマス燃料の合成実験
資源を有効にリサイクルすることは今後ますます重要になってきます。廃棄物リサイクル技術グループでは、電力会社特有の廃棄物について、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の考え方を基本にできる限り資源を有効に利用するリサイクル技術の開発を行っています。さらに、地球温暖化対策もCO2を大切な炭素資源ととらえて、有効利用技術の開発を行うとともに、バイオマスからの燃料を含めた有用物質の生産技術に取り組んでいます。
サイエンスキャンプでは、廃棄物からのバイオマス燃料の水蒸気蒸留やマイクロ波加熱を利用して燃料の加工・合成実験を行い研究の一部を体験していただきます。
(3)金属組織の観察
発電所や送電線・配電線など電力設備は、過酷な人工環境、自然環境にさらされています。材料技術センターでは、これら電力設備全般の材料劣化に関する寿命評価試験を行っています。
サイエンスキャンプでは、実際に発電所で使われた種々の金属材料をサンプルとして、光学顕微鏡および電子顕微鏡によるミクロ組織を観察し、金属組織と材料の劣化の関係について学びます。

スケジュール

〈第1日目〉3月27日(火)
13:30 14:00 開講式
14:00 14:30 東京電力の紹介
14:30 16:00 電気の史料館見学
16:00 17:30 講義「エネルギー・環境問題」
〈第2日目〉3月28日(水)
9:00 12:00 金属組織観察実験
12:00 13:00 昼食
13:00 17:00 バイオマス燃料の合成実験
17:00 17:30 実験のまとめ
17:30 19:00 講師等との懇親会
〈第3日目〉3月29日(木)
9:00 11:00 研究所見学(電気自動車など)
11:00 12:00 実験のまとめ・発表準備
12:00 13:00 昼食
13:00 13:45 実験結果発表会
13:45 14:00 閉講式

プログラム関連Webサイトの紹介

東京電力HPの「インターネット電力講座」の紹介
http://www.tepco.co.jp/kouza/index-j.html
巨大な電力システムを運営する電力会社の最新技術をインターネット上でわかりやすく公開することによって大学生を中心とする若い方々に電力技術に対する関心をお持ちいただき、次世代を担う電力技術者が一人でも多く育つことをねらいとして開設したものです。

交通案内

  • JR「東京駅」より約30分。JR東海道本線「川崎駅」下車バス約10分。またはJR南武線「尻手駅」下車徒歩約20分
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