海洋研究の最前線 ~海洋の魅力~/独立行政法人 海洋研究開発機構

分野:海洋学、工学、地学、生物学

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、我が国を代表する海洋研究機関です。ここでは世界最高の潜水調査能力を有する潜水船「しんかい6500」や数々の無人探査機を駆使して深海調査を行ってきました。最近では地球規模の海洋変動の解明、世界最大の掘削船「ちきゅう」による人類未到のマントルまで掘り進む挑戦を開始しました。また、これらの海洋調査に必要な機器の開発を行っています。
今回のキャンプは、これらの仕事に携わる研究者や技術者が行う講義や実習を通して、海洋研究の魅力を体感できるような内容としました。特に実習では他では体験できない30m相当の圧力体験、当機構が有する潜水訓練プールにて実施する体験潜水を予定しています。体験潜水では水中で呼吸できることの不思議さを体験して下さい。

会期

2007年3月26日(月)10:30~3月28日(水)15:00 2泊3日

募集人数

24名

会場

独立行政法人 海洋研究開発機構 横須賀本部
神奈川県横須賀市夏島町2-15
(JR「東京駅」より約1時間。京浜急行線「追浜駅」下車バス約15分)
URL:http://www.jamstec.go.jp/index.html
宿泊場所:海洋研究開発機構 海洋研修棟

キャンプの実習内容(予定)

(1)海洋研究の概要
これまでの研究で明らかになった海洋の物理、化学および生物の構造を説明するとともに、それらを明らかにした海洋観測機器を紹介します。
(2)深海生物
海洋機構が保有する潜水船などによって明らかにされた、深海生物の姿を紹介するとともに飼育されている深海生物の見学を行います。
(3)海洋探査機の開発
燃料電池を搭載した世界初の深海巡航探査機「うらしま」などについて紹介します。
(4)圧力体験(希望者のみ)
潜水に使用する加圧タンクに入ることにより、水深30m相当の圧力を空気中で体験します。
(5)体験潜水(希望者のみ)
水深3mのプールでスクーバ潜水を行い、水中の世界を体験します。
(6)地震と津波
最近、頻発している地震と津波の発生メカニズムについて説明します。
(7)地球深部探査船「ちきゅう」による科学掘削
「ちきゅう」により得られた最新の知見を紹介します。

スケジュール

〈第1日目〉3月26日(月)
10:30 12:00 開講式/オリエンテーション
12:00 13:00 昼食
13:00 13:50 海洋研究の現状(講義)
14:00 14:50 海洋表層生態系(講義)
15:00 15:50 深海生物(講義および見学)
16:00 16:50 施設見学
〈第2日目〉3月27日(火)
9:00 9:50 海洋探査機の開発(講義)
10:00 11:50 深海底の捜索(講義)
12:00 13:00 昼食
13:00 13:50 潜水と人間(講義)
14:00 14:50 圧力体験(実習)
15:00 17:00 体験潜水(実習)
17:30 19:30 講師等との懇親会
〈第3日目〉3月28日(水)
9:00 9:50 地球深部探査船「ちきゅう」(講義)
10:00 10:50 地震と津波(講義)
11:00 12:00 施設見学
12:00 13:00 昼食
13:00 13:50 水中ロボットによる海底観察(実習)
14:00 15:00 まとめ/閉講式

プログラム関連図書の紹介

参考図書:

「生物海洋学入門」
著者:Carol M. Lalli Timothy R. Parsons
翻訳:関 文威 長沼 毅 出版社:講談社(4,095円)
「海を学ぼう」
編集:日本海洋学会『海を学ぼう』編集委員会
出版社:東北大学出版会(1,575円)
「深海生物ファイル」
著者:北村 雄一
出版社:ネコパブリッシング(1,700円)

交通案内

  • JR「東京駅」より約1時間。京浜急行線「追浜駅」下車バス約15分
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