分野:環境、有機化学、物理
東芝研究開発センターは、「Human Centric Technology」として、人と社会に真に豊かな価値を提供する技術の創造に取り組んでいます。
モバイル通信やコンピュータネットワークなどの技術、ヒトが持つ高度な知覚・判断機能に近づくことを目指すヒューマンインターフェース技術、ナノ材料・デバイス技術、環境技術など幅広い分野での研究開発を進める中で、数々の「世界初」「わが国初」の技術を生み出しています。
今回キャンプを行う環境技術ラボラトリーでは、消去可能なインク・トナーの開発や環境有害物質の分析技術をはじめ、地球温暖化の原因となるCO2を効率よく吸収する材料の研究などに取り組み、多くの実績を挙げています。今回のキャンプでの消えるインクの実験を通じて森林資源などの地球環境問題、紙の製紙/再生/廃棄のサイクルにおけるゴミ問題や、排出される二酸化炭素の問題を学びます。
2006年12月25日(月)14:00〜12月27日(水)15:00 2泊3日
8名
株式会社東芝研究開発センター
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1
(JR「東京駅」より約20分。JR「川崎駅」下車バス約10分)
URL:http://www.toshiba.co.jp/rdc
宿泊場所:ホテルメッツ川崎(予定)
東芝研究開発センターで開発した「消えるインク」をトナーに応用した製品e-blue(TM)は、熱を加えることにより「何度でも消して使える」技術です。
本キャンプでは、この「消えるインク」のしくみを通じて、環境にやさしい先端科学技術を体験してもらいます。
まず真っ白な色素材料が化学反応で着色する様子を観察し、この赤外吸収スペクトルの変化から分子構造の変化を理解します。さらに溶剤消去や熱消去、レシートに使われる感熱紙など、身の回りにある画像材料の着色、消色を種々の方法で観察します。最後に消去可能トナーの消去性を実験してもらいます。
消去可能なインク・トナーを使用すれば、プリントした使用済みOA用紙やミスプリントを何度でも利用することができます。再利用することで、紙の原料となる森林資源の伐採を抑制し、地球環境保護に貢献することができます。
〈第1日目〉12月25日(月) | |||
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14:00 | 〜 | 14:30 | 開講式/オリエンテーション |
14:30 | 〜 | 15:30 | 実験のための安全・環境教育 |
15:30 | 〜 | 16:30 | 消えるインクの解説等 |
16:30 | 〜 | 17:00 | 研究開発センター内見学 |
17:00 | 〜 | 18:30 | 講師等との懇親会 |
〈第2日目〉12月26日(火) | |||
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9:00 | 〜 | 12:00 | 実験手順の説明、色素の発色実験 消去実験、班分けと実験計画立案 |
10:00 | 〜 | 12:00 | 条件を選択し消去実験 |
12:00 | 〜 | 13:00 | 昼食 |
13:00 | 〜 | 17:00 | 条件を選択し消去実験(続き) 消去性能評価、結果考察 |
〈第3日目〉12月27日(水) | |||
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9:00 | 〜 | 10:30 | 東芝科学館見学 |
10:30 | 〜 | 12:00 | 発表準備 |
12:00 | 〜 | 13:00 | 昼食 |
13:00 | 〜 | 14:00 | 発表会 |
14:00 | 〜 | 14:30 | 消去実験の解説 |
14:30 | 〜 | 15:00 | 閉講式 |
消去可能トナーを用いた画像情報消去技術について
URL:http://www.toshiba.co.jp/rdc/rd/detail_j/0511_01.htm
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