分野:環境、情報通信、ナノテクノロジー・材料、ライフサイエンス、科学コミュニケーション
日本科学未来館は、21世紀の新しい知を分かち合うために、すべての人にひらかれたサイエンスミュージアムです。活動の中心にあるのは先端の科学技術。これは私たちの現在を変革し、次の時代を切り拓く大きな可能性をもつ「新しい知」です。未来館では、豊かな広がりをもつこの先端科学技術の営みを人間の知的活動という視点から捉え直し、社会や思考の基盤となる文化の一つとして社会全体で共有することを目指しています。今回は、未来館が主に取り組む「科学を伝える」「人材を育てる」「つながりをつくる」事業のうち、第一線で活躍する研究現場への訪問や実習、展示を活用した調査活動をとおして、「科学を伝える」活動に重点をおいて理解を深めてもらうことをねらいとしています。
2007年1月5日(金)13:00〜1月7日(日)14:00 2泊3日
12名
日本科学未来館
東京都江東区青海2-41
(JR「東京駅」より約30分。ゆりかもめ「船の科学館駅」下車徒歩約5分)
URL:http://www.miraikan.jst.go.jp/
宿泊場所:シーサイドホテル芝弥生(予定)
(1)先端科学技術に関する展示を活用した調査活動
日本科学未来館の展示は、第一線で活躍する研究者・技術者が監修したものです。次のような先端の科学技術について紹介しています。
1「地球環境とフロンティアI」:環境、エネルギー
2「地球環境とフロンティアII」:フロンティア
3「技術革新と未来」:ロボット工学、ナノテクノロジー・材料
4「情報科学技術と社会」:情報通信
5「生命の科学と人間」:ライフサイエンス
展示フロアでの解説や実演を行うインタープリターやボランティアなどとの対話をとおして、先端科学技術への理解を深めるとともに、展示の前でグループごとにプレゼンテーションしてもらい、「科学を伝える」活動を体験します。
(2)未来館の研究施設訪問とディスカッション
未来館には研究施設が併設されており、第一線の研究者が日々活動しています。通常は一般公開されていませんが、今回は「相田 ナノスペースプロジェクト」の研究施設を訪問します。研究室の視察と研究者とのディスカッションをとおして、社会で活用される科学技術の未来について考えを深めます。
(3)電子顕微鏡・原子間力顕微鏡などの実習
インタープリターの指導のもと、「技術革新と未来」フロアに設置されている「走査型電子顕微鏡」や「原子間力顕微鏡」を使い試料の測定を行います。午前中に見学した「ナノテクノロジー」について、自ら顕微鏡を使い測定することで、研究室での体験を深めます。
(4)「科学を伝える」プレゼンテーション
2日間をとおして体験した内容をもとに「科学を伝える」実習として、パワーポイントを用いた科学プレゼンテーションを作成します。午後に成果発表会を行います。
〈第1日目〉1月5日(金) | |||
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13:00 | 〜 | 14:00 | 開講式/ガイダンス |
14:00 | 〜 | 17:00 | (1)先端科学技術に関する展示を活用した調査活動 |
17:30 | 〜 | 19:00 | 講師等との懇親会 |
〈第2日目〉1月6日(土) | |||
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9:00 | 〜 | 12:00 | (2)未来館の研究施設訪問とディスカッション |
12:00 | 〜 | 13:00 | 昼食 |
13:00 | 〜 | 16:00 | (3)電子顕微鏡などの実習 |
〈第3日目〉1月7日(日) | |||
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9:00 | 〜 | 12:00 | (4)「科学を伝える」プレゼンテーション |
12:00 | 〜 | 13:00 | 昼食 |
13:00 | 〜 | 14:00 | 成果発表会/閉講式 |
参考図書:
「未来をひらく最先端科学技術」 監修:毛利衛 出版社:岩崎書店(各巻2,940円)
「スーパーサイエンススクール」 著者:井上徳之・毛利衛 出版社:数研出版(1,365円)
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